本記事は、私がビジネスの場で成果を上げていくために実践していた目標設定やマネジメント・育成の考え方について、最近勤しんでいるダイエット(ボクシング)での例も交えてまとめております。主に以下の方を対象としておりますが、読んでくださる方が前へ動き出すきっかけの一つになれれば幸いです。
- 20代~30代前半でくすぶっているビジネスマン
- 育成の壁にぶつかっているマネージャー/リーダー
- 子どもへの教育や接し方に悩んでいるパパ
失敗することが多い動機や目標設定
痩せたいと思ってダイエットに取り組む人も多いと思います。この動機や目標は何でしょう?動機と目標は人それぞれだと思いますが、以下のような設定が多いのではないでしょうか。
- 動機:かっこよくなりたい/健康が気になる
- 目標:体重マイナス○キロ、体脂肪率マイナス○%
私も同じような動機や目標設定でダイエットをし、何度か目標到達をした経験があります。この「何度か」というのは、結局リバウンドし、元に戻るを繰り返したためです。。やるからには一時的な結果ではなく、継続性を持たせたいものです。継続的に結果を出すためには、動機の整理の仕方、目標設定の仕方、マネジメントの仕方が重要だと考えています。私はこれを整理し、2020年8月から早朝ランニング、ジム通いを始めましたが、1年以上継続し、体重も当初の-10キロ程度をキープし続けることができています。
モヤモヤ期と動く些細なきかっけ
私が改めてダイエット(のちにダイエットからボクシングに形を変えてしまいますが)を始め背景には、5歳と6歳の2人の娘の存在があります。娘は数年前からいくつか習い事をやっており、中には自宅課題もある習い事もあります。そのため自宅でも練習をするのですが、能動的に練習をしない、やり始めてもすぐ「できない」を口にする、「辞めたいか?」と聞くと、それぞれ楽しいは楽しいらしく、辞めたくないといいます。
やりたいことを楽くやってほしいと考え、環境を整えたり、練習にゲーム要素を取り入れてみたり、”失敗”に対しての考え方を伝えてみたりと夫婦で色々試行錯誤はしてみてはいるものの、残念ながら現時点で良かったかどうかは全くわかりません笑。
そうこうしている中、何気なく言われた「パパのおなかぶよー」の一言で痩せようと思ったことが、動くきっかけでした。
時間は有限、失敗から学び同じ時間をより価値あるものに
人から言われた一言がきっかけとなることはよくあることだと思います。そして、ここで「じゃあ5キロ痩るぞ!」と意気込んで動き出すのもよくあることではないかと思います。私のダイエットはこれで失敗してきました。今回は対娘では、単に「かっこいいパパ」でいたいという想いの他、上述のような「子どもの成長の力になりたい」とも考えていました。やるからには限られた時間を有意義なものしたいため、以下のような主に仕事で培った考えに基づいて、自分の頭の中を整理をしてから取り組むことを決めました。
ビジネスの場で成果を出していくためには、動き出す前の工程で「いつ、どこまで到達すると成功と言えるのか」(ゴール)と「なぜやるのか」(動機)を具現化することが大切だと考えています。この具現化する工程において私は三角柱をイメージしています。底辺の3つは動機、中心はその動機に基づいて実行すること、高さは時間軸(目標)です。三輪車は安定感が高く、幼児でも乗ることができます。これと同じように目標に向かって走るときに一輪よりも三輪つけたほうが安定感が高まり、折れることなく着実に進むことができるのではないかと考えています。
成果を出し続けるための動機と目標の整理
動機の整理で大切なのは、具現化と多角化になります。
私の動機は主に「かっこいいのパパ」「子どもの成長サポート」になりますので、かっこいい人ってどんな人、子どもにどのように成長してほしいのか、何を伝えたいのか等を掘り下げて具現化していきます。
- 自己管理ができている人(見た目もかっこいい)
- 好きなことをやっている人
- 目標を持ち、それに向かって走り続けている人
- 失敗を恐れず挑戦する人
- 結果を出す人
- 周囲にプラスの影響を与えられる人 など
多角化は、動機の対象を複数置くことが有効だと考えています。シンプルなのは「自分」と「他人」の2軸に分けることだと思います。
私の場合は「自分」「2人の娘」「自分と近い境遇にいてくすぶっている人」を置きました。
そして継続性を持たせるためには、時間軸(現在→未来)の設定が必要です。この未来の設定については、できる限り背伸びをし、時間軸としても遠くで設定する方がいいと考えています。(なぜかは機会があればどこかでまとめます)
まとめて整理をすると、
<自分>
・好きなこと(興味があること):格闘技
・目標と結果:日本チャンピオン(現実的に考えるよりもストレッチを効かせる)
・取り組む時間軸:3年(現実的に考えるよりもストレッチを効かせる)
→自分が楽しく充実した日々を過ごせるのでは?
→(少なくとも見た目は)かっこいいパパになるのでは??
<娘2人>
・成長/伝えたいこと:好きなことを見つける/選ぶ、失敗を恐れず挑戦する、目標持ってやり切る、周囲へプラスの影響を与えられる人になる
・ 取り組む時間軸:6年(娘が中学生くらい)
→「挑戦」「失敗」「やり抜く」「発信する」を見せ、伝えることが、子どもの成長にもプラスになるのでは??
< 自分と近い境遇にいてくすぶっている人>
・プラスの影響を与えられる可能性があること:ビジネスや家族を持つことで経験した成功例や失敗例、その時の考え
・ 取り組む時間軸:3年
→思考や行動、結果を伝えることは、他人が動き出す/変化するきっかけになる可能性があるのでは??
これで動機の三角柱の底辺は以下の3つに整理することができました。
- 自分が楽しく充実した時間を過ごすこと、娘の自慢のパパでいること
- 娘の成長を後ろから支えること
- 自分と近い境遇にいてくすぶっている人が動き出す/変化するきっかけを創ること
中心となるやることは、以下です。
- 格闘技(ボクシング)
- 情報発信(娘、自分と近い境遇の人へプラスの影響を与えること)
ボクシングにしたのは、幼少期に極真空手をやっており、密かに打撃系の格闘技はやりたいと思い続けていたこと、腰に持病があり蹴りに大きな不安があったこと、ライセンス取得が35歳(残り2年強)までと期限が明確であったことが理由です。時間軸は、以下の2つが大きなマイルストーンです。
- 3年:日本チャンピオン、情報発信による他人への影響
- 6年:こどもの成長への寄与(すでに出しゃばりすぎなので、以降はでしゃばらないように)
何事も取り組んでいる途中に必ず辞めたくなる時(壁)が来ると思います。その時に逃げない、逃げたとしても立ち戻ってくるためには、まずはこうした骨組み(仕組み)を取り入れてみることが第一のポイントになるのではないかと思います。
ロードマップの策定、KPIツリーの作成(マイクロKPIの設定)
上記の骨組みができたら次はロードマップの策定、KPIツリーの作成(マイクロKPIの設定)、アクションプランの策定、その実行と進捗を管理するマネジメント環境の整備へと移っていきます。
モチベーションを維持し、継続していくためのポイントがこの工程に隠されています。
詳細については、以降の次の記事でまとめていきます。
次の記事:ロードマップの策定、KPIツリーの作成